タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


 <本日のツボ115>
   『制度的品質問題の特徴』

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<ツボの説明>

  「出来高給制度」は大量生産や低コストの追求には向いていま
 すが、各工程内で細かい品質管理を必要とするような製品には向
 かないということができます。


  工場のオーナーの国籍によって、この賃金制度を採用している
 割合に高低があります。あくまでも率ですが、日系企業はこの「
 出来高給制度」の採用率は比較的低い方です。

  その工場が立地している国によって差はありますが、日系企業
 の多くは生産現場の労働者にも「時間給制度」や「日給制度」「
 月給制度」という、日本でもなじみのある「作業時間と賃金が連
 動する制度」を適用している場合が多いようです。


  どちらの制度がより良いか、ということではありません。

  どちらの制度にもメリットとデメリットがあります。

  「なにしろコスト重視」なら出来高給制度の方、「品質のほう
 が大切」なら時間給制度の方が有利、といった程度のことですが、
 「X国から輸入すると不良率が高すぎて使い物にならない」とい
 う状況が改善されない場合、「お国柄」と判断する前に、その工
 場オーナーの国籍と、現場作業者の賃金制度を確認してみましょう。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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