タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


 <本日のツボ122>
   『接着剤をつくってみよう』

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<ツボの説明>

  どんな会社でも、存続している会社には何らかの強みがあるの
 ですが、その強みが何であるかを把握している経営者は意外と少
 ないものです。

  実は、その「強み」が、あなたのビジネスと固定客とを結び付
 けている「接着剤」であり、あなたの生活の基となっているので
 す。

  何だかよくわからないけどきっと在るにちがいない強みと、意
 識的に作り出されて適用されている強みとでは、後者の方がより
 あなたのビジネスを成長させる要素となることは言うまでもあり
 ません。


  せっかくですから、あなたのビジネスにも「自分で作った接着剤」
 を取り入れてみましょう。

  作り方はいろいろあって、このメルマガで全部説明することは
 できませんが、「100円割引クーポン」でもいいわけですから
 むずかしく考える必要はありません。


  たとえば飲食店の場合、経営者は「なぜ固定客がいるのか」と
 いう問いに対する答として、「俺の作った料理がおいしいからに
 決まってるだろ」と考えたがるものです。

  しかし実際はそんなに単純ではありません。
 「近いから」とか「並んでないから」とか、中には「バイトちゃんが
 かわいいから」などという動機もあったりします。

  ここでいっている、自分から接着剤を作るということは、自分
 の強みとなるものを提供することに他なりませんが、その「強み」
 がひとりよがりのものであってはダメで、お客さんが「よい」と
 感じるものである必要があるわけです。

  でも、他人の心の中はわかりませんから結局はこちらが良かろ
 うと思うものを提供することになります。


  むずかしく考える必要はありません。要は「お客様に提供する
 ことができるサービスを全部あきらかにする」ことです。

  先の「100円引きクーポン」にしても、「当店では、再度来
 店してくれたお客様には100円差し上げることができます」と
 いうサービスを、クーポンという形にしているだけのことなのです。


  「おれの作った料理はうまいに決まっている」という思いだっ
 て接着剤にすることができます。なぜうまいのかをわかりやすく、
 説得力のある文章にするだけです。

  「素材へのこだわり」や「調理方法の工夫」「俺の調理人とし
 ての経験と実績」といったものを紙に書いて配るだけで、立派な
 情報レターとなります。
  内容の充実した情報レターは、意外と強力な接着力でお客さん
 とお店とをつなぎます。


  「並ばなくてすむから」とか「料理が早く出てくるから」とい
 うスピード感重視のお客さんにとっては、「どうして当店ではこ
 んなに素早く提供できるのか」についての説得力のある説明が、
 大変価値のある情報ということになります。
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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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