タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


   <本日のツボ239>
     『金の瞬間』

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<ツボの説明>

  集中して考えに考えても、なかなか良いアイディアは浮かばない。


  優れた発想というものは、集中思考よりも拡散思考の中から
 生まれることが多い。かといって、意識的に拡散思考をしようと
 しても、簡単にできるものではない。問題点が明確であればある
 ほど、自然にその問題点に意識が集中していってしまい、思考も
 決まりきったことの繰り返しに陥りがちとなる。


  そういうときは思い切って一つのことに集中して、うんざりする
 まで考えに考え抜いてみる。たぶん良いアイディアは浮かばないで
 あろうが、気にする必要はない。

  脳みそが疲れ果てたところで考えるのをやめてリラックスする。
 実はこの瞬間が「黄金のとき」である。

  問題意識から開放された脳みそは、今までと全く違うことを考え
 始める。趣味や遊びのこととか、家庭のこと、エッチな妄想やら
 好きな食べ物などについて。この瞬間、無意識の内に拡散思考が
 始まっているのだ。こういうときほどすばらしい発想がひらめく
 ものである。おうおうにして突然、パッとひらめく。

  この「突然、パッと」が拡散思考の特徴なので、放っておくと
 すぐに忘れてしまう。発想に至った思考プロセスというものが存在
 しないので記憶しにくいのだ。
  良いアイディアほどすぐ忘れてしまうのはそのせい。


  白紙と鉛筆を持ってリラックスしよう。
 紙とペンがないときは、携帯から自分宛にeメールで送っておこう。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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