タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

  2006年12月28日


   <本日のツボ260>
    『意外と忘れっぽい』

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<ツボの説明>

  あと4日で今年も終わりですが、その中のどこかでリセット作業
 をやります。

  マイナスのエネルギーを新年へ繰り越さないために、様々なわだ
 かまりを消去しておきたいのです。


  今年の1月から始めて、各月の出来事の中で一番苦しかったこと、
 いやだった事、困ったことを思い出します。その出来事だけでなく、
 そのときの情景、せりふや音、温度や匂いなどもできるだけ生々
 しくイメージして、そのときの感情を思い出そうと試みます。

  もともと記憶力は脆弱なのですが(加齢による健忘が進行して
 います)、意外と思い出せないものですね。

  毎月必ず「うひゃー困ったぞ」とか「こんちくしょー」と思う
 ような出来事が一度や二度はあったはずなのですが、1月分から
 始めて4・5月分くらいまでは毎年見事に思い出せません。

  うまくしたもので、人間はどんなに辛かったことでも1年もする
 とその気持ちは相当薄らぐか、忘れてしまうことができるのです。


  月がすすむにつれて、だんだんと思い出せることが多くなって
 きます。そしてそのようないやな記憶というのは、それらの出来事
 の原因を作った人の記憶として残っている場合が多いことに気が
 つきます。

  人に対する記憶。そう、イヤなやつ、困ったやつ、使えないやつ。
 そういう思いが最後まで心のどこかに残っていて、出来事の記憶と
 ともにそいつの顔を苦々しく思い浮かべてしまいます。ときには
 そのどうしようもない問題児が自分である場合もあります。

  ここからがリセット作業。

  そのようにして思い浮かべた困った人々に対して、一人一人に
 赦しを与えます。「ろくでもない奴だな。でもあわれなやつだ。
 よって、赦す」と。自分が神様にでもなったつもりになって、
 思い切り寛大に恩赦を与えます。


  他人や自分を恨んだり妬んだり卑下したりする気持ちは、意外と
 しぶとく心の中に住み続けます。その数が多くなりすぎると、マイ
 ナスのエネルギーとなって思考や行動に悪い影響を与え始めます。
  適当なところで「忘れる」ことでこのマイナスエネルギーの過剰
 な蓄積は防げるのですが、「赦せない」という思いは忘れることを
 強く妨げます。

  実際に「赦す」という行為を本気で実行するには、大きなエネ
 ルギーが必要です。勇気も要ります。

  そこで、この年の変わり目に一年分の恨みや怒りや苦しみを取り
 出して、そいつらを全部まとめて赦してしまうのです。

  この時期には「年が変わる」ということを実行するために、世界
 全体に大きなエネルギーが発生しています。元旦の朝になんとなく
 いつもの朝とは違うすがすがしさを覚えることができるのは、この
 大きなエネルギーを受けることができたからなのです。

  このエネルギーの助けを借りると、普段よりも「赦す」ことが
 容易になりますから、この作業には今の時期がおすすめです。


  恨む相手なんてぇものは、思い出すだけで疲れるだけの存在で
 しかありません。

  心の重荷は自分自身の足かせとなっているだけですから、とり
 あえず全部降ろしてから新年を迎えましょう。そうすると、来年
 の今頃にはきれいさっぱり記憶から消えていますから。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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