タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

  2007年3月7日


  <本日のツボ300>
    『第二次ブーム』

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<ツボの説明>

  10年前の1997年。当時最新の28.8Kモデムでダイヤルアップ
 接続し、当時はやり始めた「インターネット」というものがどんな
 モノなのかを、懸命に理解しようとしていました。

  しかし、よくわかりませんでした。こんなものがいったい何の
 役に立つのかさっぱり見当がつかなかった。

  当時既に「膨大な情報量」などとうたわれていましたが、yahoo
 で検索しようとしても、どんなキーワードを打ってもヒットする
 サイトはせいぜい5〜6件どまり。「該当するページがありません」
 ということもしょっちゅうで、「情報収集」という目的で役に立っ
 たという記憶がありません。

  それでも「自社のホームページ」というものにあこがれて、中小
 企業振興公社が主催するセミナーへ出かけて行ってhtmlの作り方
 を学んだりしていました。

  それからしばらくして、「自社ホームページを公開する」という事が
 ブームとなり、中小企業もこぞってホームページを立ち上げました。

  この西暦2000年前後の第一次ブームのときに、「自社ホームペー
 ジ」を立ち上げた会社の多くは、「自社ホームページを公開する
 目的」というものを明確には持っていませんでした。

 「みんなやっているから」とか「名刺代わりみたいなもの」「会社
 を紹介できればいいんじゃないの?」といった感覚が、自社ホーム
 ページを作成する動機の主流だったのです。


  そして今、このような会社の多くが「リニューアル」の必要性を
 感じ始めています。第二次ブームの到来です。

  経営全般に対する助言活動を仕事にしていると、仕事でかかわる
 ほとんどの事業者さんにおいて、その経営改善の過程で「ホーム
 ページの運用目的と効果的活用方法を確立する」という課題が顕在
 化してきます。

  経営改善の必要性といった問題意識をお持ちでない経営者の方
 でも、EC(イー・コマース:電子商取引)を始めたいから、と
 いった具体的な理由や、再び漠然と「これじゃ古臭くてカッコ悪い
 し」といった思いから、リニューアルしたいとお考えになっている
 ケースは非常に多い状況です。


  実際、自社ホームページのリニューアルには、企業にとって
 「第二創業」と同じくらい重大な意味があります。

  ただ漠然と「なにしろ新しくしたい」という思いだけで作り直し
 作業に取り掛かるのは危険ですし、そもそももったいないことです。

  「第二創業」と同様、ターゲット、目的、最新技術、効果などを
 研究し、戦略的に構築してゆく必要があるのです。

  これを怠ったがために、業界内での競争に敗れて業績を悪化させ
 てゆくというケースが、実際に出始めています。


  参考までに、今月1日に新ホームページを公開した事例をご紹介
 しておきます。私の知人が経営する中小企業ですが、明確な意図を
 持ったサイトに仕上がっており、実用性(業績への貢献度と顧客に
 とっての有用性)も飛躍的に高まった「リニューアルの良いお手本」
 といえるものです。リニューアル前と比較できないのが少し残念。
 →  http://plastesia.com/   ご一覧下さい。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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