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  2006年2月24日


 <本日のツボ40>
   『計画を細分化する』

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<ツボの説明>

  四月から新年度となる会社では、すでに2006年度の経営
 計画は作成し終わって、それを達成するためのワークに突入し
 ていることと思います。

  ところで、貴社の経営計画はどんな単位で作っていますか?


  上場企業の場合は、2003年度より4半期報の公表が義務
 付けられているため、通常4半期(3ヶ月)ごとに予想と実績
 の比較ができるようになっています。
  この場合、実質的に3ヶ月単位での経営計画が策定されてい
 るといってよいでしょう。

  中小企業の場合は、1年分の経営計画を作成し、1年分の売
 り上げ金額や利益の目標をたてるのが一般的だと思います。


  できることなら、1年分の計画を細かく分解し、半年とか四
 半期ごとの数字にわりふってみましょう。もちろん1ヶ月単位
 に分解して月次の予定を作成してもかまいません。

  実際に、一年分の売上・利益計画を各月に割り振って、一年
 間の計画表としている会社も多く見受けられます。

  ただ、そのように12か月分の計画表を作った会社でも、実
 のところは一年間の売上目標を季節変動などを経験的に勘案し
 て12分割しただけの、つじつま合わせ的な数字作りになって
 いることが多いようです。

  このやりかたがまずいというわけではありませんが、この場
 合、あくまでも「一年間の数字」が最優先としてあるわけで、
 途中の進捗にはあまり注意が払われないという結果になりやす
 いという傾向が見られます。

  1ヶ月が無理なら3ヶ月ごとでもかまいませんので、細かい
 単位の計画を作成したら、その達成度を年度決算と同様のレベ
 ルで評価するようにしてみましょう。


  経営環境の変化の速度が著しく早くなっている今日、計画と
 現実の差異を認識して、その対策を検討するというサイクルは
 短ければ短いほど良いということができます。

  上場企業が3ヶ月ごとにそれを行なうようになっているのに、
 中小企業が、創業以来ずーっと一年に一回の業績チェックで良
 い、と考えるのはおかしなことです。

  上場会社は「投資家(株主)の保護のための情報開示義務」
 があるために四半期報を出しているわけですが、実際にはその
 都度自社の業績をしっかりと評価し、経営の舵取りに有効に使っ
 ている会社も少なくはないはずです。

  中小企業が「小回りが利く」という点で大企業に負けるわけ
 にはいきませんから、中小企業こそ「計画の立案→実施→評価」
 のサイクルを短い期間単位で行なう必要があるのです。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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