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2006年1月20日


 <本日のツボ5>
  『情報化が組織をフラットにする』

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<ツボの説明>

  マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が、時折社内の
 電子掲示板を使って全社員向けのメッセージを発信して
 いるのは有名な話です。
  巨大企業ですが、トップの意向が一瞬にして全社員に
 伝わる仕組みができており、利用されているということです。

  一方、日本の中小企業の中には、社長・専務・常務・部長・
 部長代理・次長・課長・課長代理・係長に主任さんと、社員の
 ほとんどに役職をつけて階層化しているところがあります。
  こういったところはたいてい業暦の長い会社であり、社員の
 処遇を考えるうちにこのような複雑怪奇な役職ができて
 しまった、などといった事情があるようです。
  こういう会社は、それほど規模が大きいわけではないのに
 「社長が私を通さずに部下に直接指示を出すので困ってしまう」
 などと言い出す中間管理職が現れるものです。このような役職
 者や組織をよく観察してみると、実際は情報を中継している
 だけで、そのほかの機能はほとんどないことが多いものです。
  FAX機や伝言メモとさほど変わらない機能を、人間が担当
 していることになります。

  組織の規模が大きいか小さいかにかかわらず、既存の階層は
 情報中継の機能しかないことが意外と多いのです。
  マイクロソフトの例をあげるまでもなく、情報中継・伝達の
 機能なら情報システムのほうが優れています。

  情報の収集・加工・報告を主な機能とする階層と組織は廃止
 する事ができます。廃止した方がトップの意志をスムーズに
 全社に行わたらせる事ができ、現場で起こっていることが速く
 正確にトップに伝わります。

  中小企業こそ情報化をすすめて、フラット(水平)な組織を
 実現するべきでしょう。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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