タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


 <本日のツボ187>
   『すでに確定している変化』

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<ツボの説明>

  未来の成長戦略というものは、将来自社を取り巻く環境がどの
 ように変化するかを予測したうえで、どのような手立てを打つこと
 が最も有効であるかを考えるということです。

  この「将来予測」の方法に問題があるケースが目立ちます。


  若くて元気の良い社長さん。活動的でクリエイティブなアイディ
 アがどんどん出てきます。

  それなりに良い面はたくさんあるのですが、「次はコレだ!」
 という時の根拠が、ほとんど「感性」に頼っているという問題が
 あります。

  傍から見ていると、「それじゃーヤマカンってことじゃないの?」
 と突っ込みたくなります。

  最初のうちは、彼の「感性」がなかなか良いところを突いている
 ものですから、何回かうまくいって事業が大きくなります。

  しかし、この「感性」に頼る方式では、最終的には「当たり」と
 「はずれ」は半々になるのですね。

  だから、あたりが続いた後にはハズレが続くときがやってきます。

  経営の安定性という観点からは、はなはだ問題があるわけです。


  安定的な将来予測というのは「既に起こった変化から未来を予測
 する」というものです。

  この手法によれば、将来の戦略は事実によって担保されます。


  トヨタがハイブリット車の開発に資源を投入し始めたのは、石油
 供給の不安定化という既成の変化を捉え、将来起こる変化を確信
 したからです。そして予定通り成功させたのです。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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