タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


   <本日のツボ221>
    『短い周期で振れる』

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<ツボの説明>

  生産スピード、商流のスピード、情報のスピード、意思決定の
 スピード、あらゆるもののスピードが速くなってきている。

  このことは商品やサービスのライフサイクルにも当てはまる。
 ブレークすると急速に伝播するが、終息するのも早い。

  成長カーブも衰退カーブも、描く期間が短くなっており、その
 分傾きも急になっている。

  前年好調だった事業は、翌年マイナスの影響を受けやすくなって
 いる。昨年・今年と好調だった自動車業界などが来年どのような
 影響を受けるかを考えてみるとわかりやすい。

  多くの経営者が「業績が安定しない」ことを嘆いているが、その
 原因の一つがここにある。


  様々なもののスピードアップが、物事のはやりすたりに対して
 短い周期で上下に振れさせるよう作用しているように見える。

  しかし例外はある。
 「変わらないこと」を身上としているような業種。
 伝統工芸品や、昔ながらの製法を守る食品・衣料品など。

  これらの業種は、成長も衰退もゆっくりと起こる。


  自社事業再構築の方向性を考えるとき、「変化のスピードに乗っ
 て成長する事業」と「普遍性・変わらないことを身上として売って
 ゆく事業」とに切り分けて考える という方法があるということ。

  リスク分散の視点から、両方を組み合わせるという手もおおいに
 考える価値がある。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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