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 <本日のツボ23>
   『利害が一致するとき』

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<ツボの説明>

  目的や目標を掲げて「全社一丸となって頑張ろう!」と
 大きな声を出してみても、社員は踊らないんです。

  こんな会社の社長さんは、「経費節減が大切」という
 名目で、社員の取り分を真っ先に削減しているケースが
 多いようです。

  厳しい経営を続けて行かなければならない以上、経費を
 削減するというのはごくアタリマエのことです。

  その上で、さまざまな点で生産性を向上させる事ができ
 れば業績が上向いてくるわけなので、たいていの経営者は
 この「経費削減」「生産性向上」を両方とも意識しながら
 会社を運営しようとしています。

  一方、社員が仕事の量や質を向上させようとしたり、物
 や時間を削減しようとするのにはちゃんと理由があります。

  それは「自分に見返りがあるかどうか」ということ。

  昇進や賃金アップといった見返りが一番わかりやすいの
 ですが、それ以外でも「自分の行いは正当に評価されて
 いる」という感情を持つことが、社員が会社に貢献する
 条件となっています。

  ですから、「社員が踊ってくれない」と感じたときには
 どこかで「会社が社員に貢献する度合い」が不足している
 と思った方がよい。

  「だれも居ない部屋の電気は消してよ」といい続けても、
 見返りナシでは自分の子供だって言うことをききません。
  子供の場合は「金で吊る」わけには行かないので、おだ
 てたり透かしたりしながら徐々にできるように仕向けてゆく
 ことになりますが、経験から言うと「出来ないときには
 怒鳴りつける」というのが最も効果が薄いようです・・・。
  逆に「親の言うことをきくことが、自分が毎日楽しく
 幸せに暮らしてゆくために効果的である」という体験を、
 繰り返しさせているうちに、少しずつ色々な事が身について
 きます。

  経営者と社員の利害が一致したときに初めて、社員は
 自らその仕事の内容をより良くしようとし、物のムダ・
 エネルギーのムダ・時間のムダを省くという、会社に対する
 貢献を開始します。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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