タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

  2007年1月5日


   <本日のツボ261>
     『残高確認』

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<ツボの説明>

  さあて皆さん、今年も元気に参りましょう!


  仕事初めの日に、会社(お店)の預金残高を確認しましょう。

  決算期がある法人の場合は決算年度の初日でもかまいませんが、
 青色申告をしているような個人事業者は、暦上の一年が仕事上の
 一年となりますからお正月が基本です。

  この初めの預金残高が基準となり、今後一年間でその金額をどこ
 まで増やすことができたか、が仕事の成果ということになります。

  3月には「納税」という大きな資金需要が待っていますから、当然
 納税資金を見込んだ預金額を確保することが経営上の必須事項です。


  複式簿記の普及により、会社の会計は未実現収益を織り込んだ
 損益を計算する仕組みとなっています。個人商店でさえも、青色
 申告制度を利用する場合には複式簿記の記帳が前提ですから、この
 会計方式の枠内で仕事の成績を見てゆくことになりがちです。

  この会計方式には、繰り延べや見越し、掛け、評価額といった
 概念が適用できるため、現実のお金のやり取りとは無関係に、仕事
 に携わる人間の意思によって損益の額を変動させることができます。
 
  言い方は悪いですが「扱うものの意思で業績を操作することが
 できる仕組み」なのです。


  その点において「預金残高」というのはクリアです。

 「今使える金がいくらあるのか」が一目でわかりますし、恣意的に
 操作することもできません。

  これが自身のビジネスがうまく回っているかどうかをシンプルに
 判断する方法として、預金残高を使うメリットです。


  借入金がある場合はその増減も一緒に見てゆくことは言うまでも
 ありません。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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