<本日のツボ280>
　 　　『知らない自分に共感する』

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<ツボの説明>

　　人格はその知覚のされ方によって４種類に分類できます。

　Ａ：自分自身で自覚している　　かつ
　　　他人も知っている

　Ｂ：自分自身では自覚している　しかし
　　　他人は知らない

　Ｃ：自分は知らない　　　　　　しかし
　　　他人は気付いている

　Ｄ：自分は知らない　　　　　　かつ
　　　他人も気付いていない


　　ＡとＢはみなさんわかっていますね？　自覚してるんだから。
　　Ａはともかく、Ｂの方もですよ。
　「みんなにはマジメないい人と思われているけど、実は私ってば
　　とてつもないＸＸで・・・、うっ、とても他人には言えないっ」


　　ＣやＤもたいていの人はもっているらしいです。こわいです。

　　この「自分が知らない自分」を紹介してもらうと、人間はその
　自分に共感します。


　　「オーラの泉」というＴＶ番組で前世を教えてもらったゲスト
　たちは、涙を流して感動していますね。これも一種の「知らない
　自分」の発見なのです。

　　痛んだ屋根の補修やさん（アデランスやアートネイチャーね）が
　提供しているのは鬘（かつら）や新しく生える髪の毛ですが、その
　ユーザーが求めているのは、頭を気にすることなく、快活で若々し
　く積極的な自分　すなわち今まで知らなかった自分なのです。


　　ちなみに、禿頭（とくとう：毛が無い頭）の男性に対して強烈な
　セックスアピールを感じると言う女性も存在します。

　　また、あんこ型のおすもうさんに同様の感情を抱くと言う女性
　もいらっしゃるそうです。

　　それは余談ですが、どんな人でも「知らない自分」「今までと違う
　自分」になれる場所や相手は存在するはずであり、そういったもの
　を提供することで非常に強い共感を得ることができるはずです。


　　これらはあくまで「人格」についての話です。姿かたちを変える
　ことはその手段であって目的ではありません。

　　しかし姿を変化させることはカツラの例でもわかるように、
　「知らない人格」へアプローチする手段として有効なのですね。

　　女装趣味やコスプレもこのように説明されます。他人に着せて
　喜ぶのはまた別ですが・・・。


　　今日の話題は「変態の心理について」ではありません。マーケ
　ティングや対人関係に応用することができる知識です。念のため。

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