<本日のツボ8>
『数値よりも傾向』
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<ツボの説明>
経営の計器に誤差はつき物です。絶対の情報などというものは
存在しないので、どんな指標を作っても、その数字自体が重要な
意味をもつことはありません。
たとえば「自己資本比率は35%以上あることが望ましい」などと
いう言葉をよく聞きますが、それでは自己資本比率が20%しかない
会社はどうしようもないダメ会社かというと、全然そんなことはない。
ピンシャンした優良企業だってあります。逆に自己資本比率が60%も
あるのに、内情はボロボロで再起不能な会社もたくさんあるのです。
つまり、こういった数字はすべて単なる目安であって、絶対的な価値
はないものです。
ですから、昨日書いたような計器が示す数字についても、その絶対値や
指標を作成するさいにできてしまう誤差は重要ではありません。
肝心なのはトレンド(傾向とその勾配)です。このトレンド情報こそ、
自社のビジネスが乗っている流れを示すものであり、これによって
自分の会社をカジ取りする能力を得ることができるのです。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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