<本日のツボ120>
『接着剤を配ってみたりする』
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<ツボの説明>
商品やサービスに競争相手と明確な差を設けることができない
場合には、顧客と自社を結び付けている接着剤が何であるかを特
定することも難しくなります。
実際、世の中のビジネスの大半はそのように他社との明確な差
別化は困難なまま行なわれています。
そのようなビジネスにも固定客は存在します。ただし、固定客
によってそれぞれ接着剤が異なっている可能性が高い。
「店の場所が一番行きやすいところにあるから」
とか
「ほかの同業他社をよく知らないから」
といった具合に、お客さんによってそれぞれ違うちょっとした
理由で、とりあえず固定客になっている場合が多いといえます。
このようなケースでは、新しい接着剤を提供して、その接着剤
で顧客を自店に取り込む という対応策が考えられます。
たとえば、消費者金融のお店は駅前ビルに何件も同じような店
舗が入居していますが、商品やサービスの質にはそれほどの差は
ないといえます。
そんな中で多くの顧客を獲得するために、無差別に宣伝用のポ
ケットティッシュティッシュを配ったり、立て看板を出したりします。
店名や電話番号をばら撒くことで、お客さんが「キャッシング
したい」と思ったときにまっ先に自社の名前が頭に浮かぶ状況を
作ろうとしているのです。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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