<本日のツボ12>
『世代の共通体験』
-------------------------------------------------
<ツボの説明>
人間の本能は変化を嫌います。
「わかっちゃいるけど、やめられない」
「このままじゃいけないとは思うが、最初の一歩が踏み出せない」
だれもがこのような体験を持っているものですが、それは
だれでも本能的に「今のままでいたい」という潜在意識を持って
いるからです。
それは今の境遇が幸福か不幸か、豊かか貧しいかには関係なく
存在してしまうので、ホームレスの方々にさえも「今のままで
いいよ」という潜在意識が作用しており、その生活を続けさせて
しまうほどの力があります。
同様に、だれにでも「あのころはよかった」という記憶がある
のも、本能の保守性のしわざです。
大人になってからも、学生時代によく通ったラーメン屋さんに
時々行きたくなってしまうのは、潜在意識が「あのころ」を求めて
いるという理由もあるのです。
その習性を利用している商売もあります。
たとえば、駄菓子メニューを楽しめる居酒屋。売っているのは
ドリンクとおつまみですが、お客様が得ているものは「あのころの
記憶」が主体で、一種の情報ビジネスと見ることもできます。
同じ世代が共感できる共通体験を演出することで、お客さんの
満足度を向上させることができるのです
--------------------------------------------
アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
限りにおいて、引用・転載は自由です。
|