<本日のツボ151>
『苦労しない買物を求める』
------------------------------------------------
<ツボの説明>
郊外型の大型ショッピングセンターやスーパーマーケットが台
頭し、駅前や市街中心部の商店街が活気を失う、という状況が全
国的長期的な傾向となっている。
大きな駐車場を備えており、一度にすべての買物を済ませるこ
とができる、という利便性によって郊外型大型店が優位に立った
というのが定説である。
たしかに買物には車で行くのが便利だし、駐車場探しで苦労を
するのはイヤなものだ。
出かけた先でトイレ探しに苦労をするなどということも、でき
れば避けたいことであり、その点でも商店街よりも大型店に入っ
てしまう方が気楽である。
あるOLは「私がなぜお昼にマクXXXドへ行くかというと、
ハンバーガーがおいしいからじゃなくて、きれいなトイレがある
から」といったという。
以上のようなことはすべて、買い物客というのはもはや、ほし
い物を買うということだけでは満足せず、「いかに苦労しないで
買物するか」ということに重きを置いているということを示して
いる。
大手小売チェーンのなかには、「レジで並ぶ」という行為を
「お客様の苦労」と認識して、「レジをなくす」ことに取り組み
始めているところがある。
中小小売業にとっても、「お客様の苦労をなくす」ための取り
組みが必須となっているのだが、駐車場やトイレといった単純な
ものを考えても、個店で対応するのは難しいことが多い。
「レジをなくす」ための技術などは、商店街等にも十分適用可
能なシステムであるが、やはり個店導入では意味がない。
中小小売業にとっては、「連携」によってこういった問題に対
処するという取り組みが重要になってきている。
--------------------------------------------
アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
限りにおいて、引用・転載は自由です。
|