<本日のツボ159>
『人的成果と国力』
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<ツボの説明>
〜引用文〜
「一般に経営理論は、二種類の成果に焦点を当てた理論であると
いうことができる。
一つは生産性・品質・利益向上といった意味での成果。もう一
つは、人的成果、つまり、労働者の心理的健康や自己実現を目指
しての成長、さらには労働者の安全・所属・愛情・自尊欲求等の
充足である。
国際的に冷戦状態が続く今日、人間的成果のもつ意味はきわめ
て大きい。
では、国家はいかなる方法によって他国を出し抜くことができ
るのだろう。戦争がありえないとすれば、どのようにして出し抜
くというのだろう。
明らかに、前述の二つの成果によって出し抜くのだ。」
−−− アブラハム・マズロー (1962年)
マズローは1962年当時、冷戦の終結とその方法を予見して
いたということができる。
だが、このことは今日的な意味合いも相応に大きいと思われる。
国家間の競争手段として「戦争」が現実的でないことの程度は、
当時よりも現在の方が上である。
ビジネスマネジメントの重要性、わけても人的成果を高めるこ
との重要性は、ひとえに一企業・一業界の問題にとどまらず、わ
が国一国の将来にも影響を与えるほどのものなのである。
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