<本日のツボ16>
『立ち上がれ団塊の世代』
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<ツボの説明>
団塊の世代の去就が注目されています。昭和22年から
24年に生まれた団塊の世代とよばれる方々は、およそ
700万人弱いるとされています。
太平洋戦争終結直後に国全体の出生率が上昇したために、
他の世代よりも人口が多いという、きわめて自然な現象に
よって現れたグループですから、特に他の世代の人々と比べて
異質性がある訳ではないと考えています。
世間が注目しているポイントは、
1.この世代が企業の定年退職年齢に到達すると、同時期
大量退職となるため、企業の生産性や業務遂行能力が
低下するのではないか
2.かつて「大量消費世代」と呼ばれたほど消費意欲が高い上、
人口構成上も厚みのある世代が年金生活に突入すること
によって、国全体の消費構造に影響があるのではないか
などと危惧されている点です。
私が着目しているのは、このグループが良きにつけ悪しきに
つけ、戦後の日本人の行動・生活スタイルに大きな影響を与える
お手本または反面教師の役割を担っているという点です。
700万人全員が年金受給のみで生活するようになり、
旺盛な消費欲求を封印してしまったら、社会的・経済的に
マイナスの影響が出ることは避けられません。
無職の人の割合が増えれば経済が沈滞傾向になるのは当然
です。
それは、団塊の世代に限らず、今後「老後」の人生に突入
してゆく我々全員にもあてはまることですが。
もし仮に、700万人のうちの半分、350万人が
年商500万円の個人事業主になれたとすると、年間17兆5千
億円の経済が生まれることになります。
これは2004年度の実質GDP526兆円の3%超に相当
します。
しかも、大企業が売上を伸ばすことによって国全体の経済が
3%大きくなるよりも、個人事業主や零細企業が増加することで
3%大きくなる方が、社会全体の豊かさの向上という点で意味が
大きいということができます。
仕事をせずに消費だけするのはなんとなく不安で寂しい感じが
しますが、10万円売り上げて10万円使う という行動を皆で
始めれば「金は天下のまわりもの」のいう言葉が本当になります。
この「金は天下のまわりもの」という感覚で経済をまわす事が、
超高齢化社会でも皆が豊かに暮らしてゆけるポイントとなります。
団塊の世代の方々は、日本人の生き方として「リタイヤ後にも
仕事をもち、生涯生産的な生活を送る」というライフスタイルを
具現化してみせる役割を担っているんじゃないかな、と感じて
います。
そんな意味合いもあって、今年、会社法が改正されます。
日本の将来がかかっていますぞ、がんばれ団塊の世代。
応援しています。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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