タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


   <本日のツボ226>
     『趣味の素』

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<ツボの説明>

  「仕事が趣味」といってはばからない楽しげな社長さんに、もう
 少し詳しく話を聞いてみると、楽しさの源泉になっているものの
 中で「お客さんの評価」というものが大きなウェイトを占めている
 ことがわかった。

  「お客さんの喜ぶ顔を見るのが何より楽しくてね」

  ヤラセのテレビ番組みたいだが、実際の会社でこういったせりふ
 を耳にすることは少なくない。


  この「お客さんの評価がモチベーションにつながっている」と
 いう現象は、経営者だけではなく社員全員に適用できる。

  お客様の褒め言葉を、担当した社員ひとりひとりに届け、それを
 全社員に周知したうえで評価に反映させると、従業員のモチベー
 ションはグッと高くなる。


  最近、生産者の氏名と顔写真が表示されている農産物などの商品
 を目にすることが多くなった。

  もともとは、商品に対する作り手のこだわりや責任感をアピール
 するためのマーケティング手法だったが、これには「お客様の喜び
 や満足感が、それを作った個人に直接フィードバックされる」と
 いう副次的効果がある。

  生産者にとって「仕事が趣味」といって頑張るための、元気の素
 になっているのだ。


  「お客様の声」をたくさん集めると、マーケティングに活用できる
 だけではなく、経営者自身と社員ひとりひとりの活力を引き出す
 ツールにすることができる。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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