<本日のツボ227>
『たたいてはいけない』
-------------------------------------------------
<ツボの説明>
ロバート・フルガムの名著「人生に必要なことはすべて幼稚園
の砂場で学んだ」のなかで、著者は自身の生活信条をいくつかの
短い言葉で書き記したうえで、そのすべてが幼稚園や日曜学校で
学んだことであるとしている。
そのなかのひとつ、「人をぶたないこと」。
我々は、他人を拳で殴ることは絶対的な悪であるという価値観を
幼いときから教え込まれている。
子供たちには「暴力ではなく言葉で解決しよう」ということを、
根気強く教えてゆく必要がある。
ここで、もう一つこの言葉の意味を付け加えよう。
言葉も、拳より威力の強い暴力になることがある、と。
おとなの社会でも同じこと。部下を導き育てる立場のものにあっ
てはなおさら、暴力が問題解決の手段にはならないことをもう一度
再確認しなければならない。
社員をすぐにぶん殴っちまう社長さん、というのは幸い聞いた
ことがないが、すぐに「バカヤロー、やめちまえ」と叫ぶなどと
いう話はときどき耳にすることがある。
もっと陰湿な言葉で部下の心を深く傷つけている例もあるようだ。
会社経営がいじめ中学生と同じレベルであって良いはずがない。
「人をたたいてはいけない」ことは幼稚園の子供でも知っている。
拳でも、言葉でも。
-----------------------------------------------
アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
限りにおいて、引用・転載は自由です。
|