タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


   <本日のツボ230>
    『感情の安定感を崩す』

-------------------------------------------------
<ツボの説明>

  人間は、感情の安定感が低下すると行動を起こす。

  嬉しいときに飛び上がって喜んでみたり、悲しいときに声をあげ
 て泣いたりするのは、高揚や落胆によって失われた感情の安定感を
 もとの平衡な状態に戻すための本能的なアクションだと考えられる。

  近頃ハヤリの「癒しを求める」ための行動も、ストレスにさら
 されて不安定になった感情を安定させるため。


  実は、「消費する」という行動も、感情の安定感が崩れたことを
 きっかけにして行なわれることが非常に多い。

  たとえば、失恋の痛手を「ヤケ食い」によって癒したり、「私の
 ストレス解消法は衝動買い」といって買物するような行動はよく
 知られている現象であるし、観光旅行先ですばらしい風景に出会っ
 て感動することは、みやげ物を購入するという行動につながっている。

  消費者にサイフの口をあけさせる鍵は、感情の安定感を失わせる
 ことにある、ということになる。


  マーケティングとは消費者の感情を揺さぶることだ。

  視覚・聴覚・触覚など、あらゆる感覚を刺激して「購買」という
 行動を引っ張り出そう。

-----------------------------------------------
 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


  本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
 限りにおいて、引用・転載は自由です。