タイトルロゴ大山祐史の経営コラム



   <本日のツボ251>
     『人望とは』

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<ツボの説明>

  人望がある という言葉がどの様な状態をあらわすかを明確に
 するのは難しいのですが、ビジネスリーダーにとっての人望とは、
 人を使う能力 と言い換えることができます。

  手っ取り早く人を使う方法は、金を払うことです。なので、時折
 金払いの良い人が「人望がある」と評されることがありますが、金
 払いが良い=人望がある と決め付けるのはどう考えてもしっくり
 こないので、別の道を探してみましょう。


  金銭を介さないで人を使う方法は一つしかありません。
 それは、相手の尊厳を守ってやること です。

  人は自らの尊厳を守るために働きます。

  人並みの生活をする とか 家族を養う といった様なことも、
 つきつめればそれは、社会人としての尊厳や、夫・父としての尊厳
 を守るためということになります。

  尊厳を守るために必要なことは「自分の存在が認知されている」
 と実感することです。

  この「自分の存在」は、通常「自分はだれかの役に立っている」
 というプラスの実感として認識されます。

  よって、人は自分の尊厳を守らせてくれる人を重視し、その人に
 とって役に立つことを行ないたがります。


  逆に、こういったプラスの実感が得られないとき、人間は自分の
 存在を誰からも認知されていない状況に耐え切れなくなる場合が
 あります。

  そのような感情は通常、潜在意識の中に蓄積されますが、潜在
 意識は何らかの行動や現象となって表面化しようとする圧力を持っ
 ています。認知されていないという状況から脱するために、自分や
 他人にマイナスの影響を与えようとすることがあるのです。

  それが自分に向けられたときには、病気や事故、自傷事件となっ
 て現れ、他者に向けられたときには、非行や犯罪に結びつきます。

  他人の尊厳を守れないリーダーがいる組織では、人が働かない
 ばかりか病気や事故・事件が多くなる可能性さえあるということです。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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