<本日のツボ266>
『借りておけ』
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<ツボの説明>
中小・ベンチャー企業にとっては、帳簿上の利益なんかよりも
キャッシュの方がよほど大切です。
軌道に乗ったビジネスが円滑にまわるためにも、次なる成長の
ための活動にもキャッシュが必要となります。
事業が大きくなるということは、その事業が飲み込むキャッシュ
の量が増えてゆくことと同義です。キャッシュはいわばビジネスの
ご飯みたいなものなのです。
キャッシュは現金の出入りを記録し予測することで管理すること
ができます。
この予測は常に「最悪の事態」を前提として行ないます。そう
しておけば、予測が外れたときも一時的にキャッシュが余るだけで
済みます。
そういう意味では、「借りられるときに借りておけ」という発想
は間違いではありません。
しかし、多くの成長企業の経営者が間違いを犯すのもこのような
場面です。「借りられるときに借りておけ」でやめておきゃぁ良い
ものを、ついでに「使えるときに使っておけ」といって使ってしま
うのです。そうやって購入した「資産」が将来経営者の頭痛のタネ
となります。
「借りられるときに借りておけ」はOKです。しかし、キャッ
シュはキャッシュのままでいる時が最も価値があるということを
忘れないで下さい。
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