タイトルロゴ大山祐史の経営コラム



  <本日のツボ293>
     『どM・どS・どA』

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<ツボの説明>

  昨日、某化粧品会社勤務のOLさんから面白いお話をうかがい
 ました。

  「私の会社では、役職に関係なく職員を3種類に分類して評価
 することになっています。それは、
  1.どM 2.どS 3.どA の3種類です。」
 とのこと。

  どMとどSは、叩かれ役とたたき役のことです。通常は部下と
 上司がこの役割を分担しますが、役職が上のものは全員「どS」と
 いうわけではなく、「いじめっこ的」であることが「どS」の条件
 となっているそうです。

  「どA」は、「やたらと細かくて神経質」という気質を表すそうです。

  そして、上司として最悪なのは「どSでどA」だということでした。
 これが中堅女性社員の視点でみた評価です。

 「理想の上司はどMのひと」というコメントは得られませんでした。


  ここから推測できる「人望ある理想の上司像」は、「どSでも
 どAでもない」ということができます。

  チームの中での振舞い方として、「叱責」や「追求」、「細かい
 指摘・指示」「末節へのこだわり」を行なう際には、それらが組織
 の目標達成に対してどのような意味があるかを明確にした上で行な
 う必要があります。

  それが欠けると、個人的な嗜好で行なっていると錯覚されてしま
 い、「どS」とか「どA」という評価につながってしまうのです。

  こういった評価が「人を動かす上で助けとはならない」という
 ことを覚えておきましょう。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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