タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


  <本日のツボ294>
    『異論のおきて1』

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<ツボの説明>

  日本人の多くは、いまだに「沈黙は金」という感覚を持っている
 人が多く、集団討議においてもなかなか議論が盛り上がらないこと
 がよく見られる。

  とくに、経営者や上役が言い出した意見に対しては、面と向かって
 異論を述べることははばかられると感じてしまう人が多いようである。

  経営者や上役がいつも絶対に正しい意見を持っているというなら、
 それでも特段問題にはならない。

  しかし実際には、経営者や上司が「絶対に誤らない全能の神」で
 あるはずがない。

  従って、集団討議の場で気後れして反対意見をいえない者は、
 そこに存在する価値がない給料泥棒だということになる。


  給料泥棒を大量発生させないためには、経営者や上役の態度が
 重要であることはいうまでもない。

  「自分は全知全能の神じゃない」ことを自覚し、「自分が間違っ
 ていることもある」ことを認め、公平で柔軟な態度をとっていかな
 いと、部下たちは身の危険を感じて「給料泥棒」に成り下がる危険
 性が高くなってしまう。

  ましてや「あのやろう、公衆の面前で俺にたてつきやがって」
 などといった感情を抱くことは、言語道断である。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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