<本日のツボ296>
『君臨する資格』
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<ツボの説明>
あるフラット型組織を採用する会社の経営者に、「社内では序列
のようなものは全く存在しないのですか?」ときいてみた。
答えは「いいえ。一緒に仕事をしていれば、能力の高い低いは
おたがい自然にわかってしまう。だから、会社が決めた役職は存在
しなくても、リーダーと部下みたいな立場の分化は起っている」
会社が役職を決めていたとしても、この現象は起こっている。
「能力の高い低いは自然にわかってしまう」
能力の低いトップが君臨している組織でも、この現象は起こる。
その場合、トップより優れている部下はそこに居続けることができ
なくなり、その組織を去ってゆくことになる。
「自分はだれよりも優れた完全無欠な人間である」
これが真実ならば、君臨しても差し支えない。
そうでなければ、君臨することによってあなたの組織は、あなた
以下の能力しか有さない者の集団となる。
組織はあなたの能力を反映する鏡となる。
こうやって組織は衰退してゆく。
トップといえども完全無欠ではないことを自覚し、優れたものの
能力を認めて評価・処遇を行なうとき、その組織はトップの能力
とは連動しない成長軌道を描き始める。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
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