<本日のツボ295>
『異論のおきて2』
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<ツボの説明>
上役であろうと下っ端であろうと、集団討議の場では意見を述べ
ることが義務であると言える。
だからといって、だれもがむやみやたらと自論を押し通そうと
するばかりでは、議論そのものが膠着してしまう。
異論を述べる際のおきては、「異論は3回まで」ということ。
ひとつの事柄に対して3回にわたり異論を述べてみて、それでも
反対意見のほうが優勢であると感じられた場合には、それ以上異論
を唱え続けてはならない。
そして、ここからが難しいのだが、その反対意見が最終結論に
なってしまった場合、その意見を素直に受け入れ、あたかも自分が
言い出した意見であるかのように、積極的にその実施・実現にむけ
たアクションに取り組むことが必要になる。
とくに経営者や上役の人々がこのように振舞うことを意識して
いないと、部下たちの「身の危険」を100%払拭することができ
なくなってしまう。にもかかわらず、これができる上役・経営者
というのは実に数少ない。もしかしたら100人に1人より少ない
のではないかと思えるほどめったにお目にかからない。
このことが、日本ではどこの会社へお邪魔しても沈滞した会議が
多いなと感じる要因ではないか、と思われる。
これを読んでいる諸兄には、ゼヒ、このような数少ない経営者の
ひとりになっていただきたい。
万が一その時の決定事項がうまくいかなくても「だから俺は
あのとき反対したんだ」というのは言語道断。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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