タイトルロゴ大山祐史の経営コラム



 <本日のツボ307>
    『捨てる技術』

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<ツボの説明>

  物質的な面からだけ見ても「捨てる」ということの重要性は、
 昔から繰り返し説明され続けている。

  「捨てる」ということがうまくできないと、身の回りはどんどん
 片付かなくなってゆく。

  ビジネスも同じで、利益を出せない事業部門だけでなく、付加
 価値を生んでいない業務も「捨てる」対象として逐次処分してゆか
 ないと会社の効率はどんどん悪くなってゆく。

  「整理・整頓」の「整理」とは、要るものと要らない物を区別し
 要らない物を捨てることである。

  このような話は常識であり、従って「捨てる技術」について書か
 れた書物はすでに数多く存在している。


  では、物質的な面以外ではどうか?

  ここでもやはり「捨てる」ことに長けたものがストレスに強く
 なることができ、幸福な人生を送れるといわれている。

  『「捨てる力」がストレスに勝つ』を著した斎藤茂太氏によると

     過去の栄光
     名誉や誇り
     我欲
     似合わないこと、ふさわしくないもの
     背伸びしていたこと

  などが人間のストレスの根源にあるという。これらを捨てること
 によって心が身軽になり、ストレスと無縁な新しい人生が広がると。

  さらに、定年に近づいたビジネスマンが、そのときまでに捨てる
 準備をするべきものとして

     仕事への野心
     地位があったころのプライド
     人に指図する癖
     何かと偉そうな態度

 をあげている。現役時代と同じ精神状態で他人と接していたのでは
 「孤独な年寄り」になるだけだ。


  4月になると、多くの人が新しい年度、新しい生活を始めることになる。

  そのときに「不要になるもの、持ち越すべきでないもの」を見極
 めて捨ててゆこう。

  我欲や見栄に基づく目標設定がされていないか、もう一度確認
 してみよう。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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