<本日のツボ308>
『物が先じゃない』
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<ツボの説明>
仮に、アメリカのクライスラー社に豊田自動車の工場と生産設備
をそっくりそのまま譲渡したとしたら、クライスラーはトヨタと
同じ自動車を生産し、同じ業績を上げることができるだろうか?
おそらく答えは「ノー」だろう。
このことからいえるのは、数ある経営資源の中で、建物や設備
といった「モノ」よりも、「ヒト」の方が上位の概念だといいう
ことである。
豊田自動車が「ヒトを育てる」ことに注ぐ情熱はつとに有名なの
で、ここでは例として取り上げたが、一般の中小企業においても
まったく同じことがいえる。
「あの機械さえあれば」「あの商品がうちにあったら」「あの
場所に店をもてたら」などということを考えるのは、「モノ」の
面から経営を考える上で必要なことではあるが、それらはすべて
「ヒト」を育てるということに先んずるべきものではない。
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