<本日のツボ310>
『興味・能力』
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<ツボの説明>
「好きなことを仕事にしているヒトは、そうでない人よりも
生き生きとしていて幸せそう」というのは本当です。
このことは経営者だけではなく従業員の人たちにとっても当て
はまることです。
あたりまえのことなのですが、こういったことはなかなか経営に
活かされることがありません。
組織の人材活用を考える際に「適材適所」ということを念頭に
おくことはありますが、その場合の「適材」というのは、能力面
だけをみて判定できることを意味することが多くなります。
「対人コミュニケーションが得意だから営業マン向き」
といった考え方は、「得意な能力」を中心にすえた人材配置のやり
方ということができます。
これはこれで意味のあることなのですが、能力面だけを捉えて
人材配置を行うことは、必ずしもベストなやり方ではありません。
学芸会の配役を決めるときに、いつも「○チャンは怖い声を出す
のが上手だから鬼の役ね」とか「×ちゃんは背が高いから杉の木の
役をやってね」という決め方で行うことが、本人にとって一番納得
がいくやり方ではないということです。
たまには桃太郎の役をやりたいと思うことだってあるし、それが
だめならせめて猿にしてくれと言いたいかも知れないのです。
働く者ひとりひとりが興味面でどのような特性を持っているかを
測定して、それと職務とのマッチングを図ることが人材の有効活用
につながるといわれています。
人材のアセスメントを進める際には、能力面と同時に興味面の
パーソナリティも明らかにして活用してゆこうという考え方です。
「社員がみんな好きなことをやってて利益が出るなら世話はない
けれど、現実はそううまくは行かないですよね」というのもごもっ
ともなはなしです。
だからこそ、人材活性化・組織開発と経営改善を包括的に進めて
ゆくための助言が重要になってきているのです。
儲かっていない会社には「活き活きしている社員」というのは
まずいないものですから。
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本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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