タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

  2007年3月27日


 <本日のツボ311>
    『別れの季節』

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<ツボの説明>

  春は別れと出会いの季節、なんてぇことを申します。

  大企業では定期異動で新しい部署に転勤したり、新入社員を受け
 入れたりします。
  リストラされて不本意な転出を余儀なくされることもあります。

  中小企業の場合は、春に限りませんが自分の意思で退社してゆく
 方も結構大勢います。

  ただでさえ人的資源の乏しい中小企業にとって、少しでも社内の
 事情や仕事の仕方を知っている人にやめられてしまうことは痛手に
 違いありません。

  しかし、多少なりとも縁があって一緒に働いた人を、罵声や悪態
 で送り出すのは考えものです。

  「おまえみたいな薄情なヤツは、どこへいったってうまくいきっこ
 ないさ」などという捨て言葉を使う者は、成長の機会を放棄して
 いるといえます。

  わだかまりを残したまま別離をやり過ごすと、その者は変化も
 成長も体験することができず、同じ経験を何度でも繰り返すことに
 なります。
  終了していない学習は、何度でも再履修を課せられるのです。

  もとより、わだかまりをもつことは想いを過去に残すこととなり、
 感情エネルギーの使い道としては、はなはだしく非効率です。


  もう二度と会うことがない別れほど、別れ際が大切です。わだ
 かまりが残ってしまった場合、それを解消する機会も二度と訪れ
 ないからです。

  そのような別れほど、思い切り別れを惜しみ、相手の前途がより
 良いものであることを祈りましょう。
  その瞬間、貴方自身のステージは一段上がることになるのです。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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