<本日のツボ318>
『かかわる技術2』
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<ツボの説明>
軍隊型の組織統制を目指すのではない場合、重要になってくる
のは組織内の垂直・水平両方のコミュニケーションです。しかも
双方向の。
情報の受け手が防衛的になってしまっていては、その部分で情報
の流れがせき止められてしまいますからうまくありません。
組織メンバーをこの防衛的な心理状態から開放するには、訓示的
な教育に頼るのはあまり効率がよくありません。やり方次第であり
不可能と言うほどではありませんが、非常に時間がかかることを
覚悟する必要があります。
防衛的な状態を作ってしまっているおおもとは「周囲から感じる
圧力やストレス」と「自覚している自身の弱点」にあります。
注目して欲しいのは、これらがどちらも「感じ方」であるという
点です。感じ方ですから当然個人差があるのです。従って、同じ
組織に同じ条件で入ってきても、人によって防衛姿勢の強さや開放
の度合いに差があるのです。
それまで過ごしてきた環境や経験によって、圧力やストレスを
感じる強さや自分の弱点を認識する度合いに違いが生じています。
これがキャラクターです。
受け入れる組織の側が何をやらなければいけないかについても
この考え方を適用することができます。
圧力やストレスの元を少なくすること
弱点の自覚を弱めてやること
の2点です。具体的な手法についてはメルマガでは書ききれま
せんが、この2点を実現するためには意図を持った働きかけが必要
になってきます。決して説教ではありません。説教には弱点の自覚
を強めてしまう働きがありますから、開放には役立ちません。
こういった組織と組織メンバーがかかわる技術というものが、
現代の組織活性化・組織効率の向上には不可欠なものとなって
きているのです。
中高年の者の側にこそ「何を考えているかわからない」者と
かかわる技術が求められているということです。
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本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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