<本日のツボ31>
『快楽的消費』
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<ツボの説明>
近ごろ「快楽的消費」という言葉を耳にします。
色々な説明がなされています。たとえば「消費することその
もの目的であるような消費活動」などというのがありますが、
よくわかりません。
私なりに解釈すると「他人から見るとよくわからないへれど、
本人はとっても満足している消費活動」とでもいいましょうか。
「なんでも鑑定団」にでてくるお宝は、ときどきビックリす
るほど高額な鑑定結果になることがありますが、古い壺やおも
ちゃが何百万円もするということは、わかる人にとっては、そ
れを所有することで何百万円分もの喜びを感じることができる
ということです。
「持っているだけで嬉しい」というのが一つのキーワードで
あり、これを利用してうまい商売をしている例はたくさんあり
ます。
あなたの家の押入れの奥に、「全然使ってないけど捨てられ
ないもの」があるとしたら、それも「快楽的消費」の一種かも
しれませんね。
物以外でも、この「持っているだけで」を変形させて「快楽
的消費」を考えつくことができます。
たとえば、
「その場所にいるだけで」
「その音(声)を聞くだけで」
「その姿をみるだけで」
「話をきいてもらえるだけで」 etc・・・
「ライヴコンサート」などというのはこの辺に該当する部分
が多いような気がします。
あなたの商品やサービスがお客様に提供する便益は、「おな
かがイッパイになる」「おいしい」「きれいになる」「健康に
なる」「早い」「あったかい」「かっこいい」「便利だ」など
など、具体的にだれにでもわかるメリットであることが多いと
思います。
今後新しい価値観として注目されてくるのは「快楽的消費」の
ために提供されるものが多くなってくると思われます。
マクロ経済のパラメータとして無限にインプットされうる事が
前提であった資源やエネルーギーが、今日では有限性を露呈しつ
つあります。
このことは従来型のモデルでは経済成長の持続性を説明できな
くなることを意味しています。
資源やエネルギーをあまり必要としない「快楽的消費」のウェ
イトを高めてゆく必要が出てくるということには、そういった意
味合いもあるように思われます。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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