タイトルロゴ大山祐史の経営コラム




 <本日のツボ348>
    『データマイニング』

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<ツボの説明>

  人間の頭でも、売上を上げるためのアイディアはいろいろと思い
 つくことができる。

  「インスタントコーヒーの隣には、砂糖とコーヒーミルクを一緒
 に置いておけば良く売れるだろう」といったように、明らかに関連が
 ありそうな情報を認識して発想に結びつけることは、それほど難しい
 ことではない。


  一方、「一見なんの関係もなさそうな情報を統合して関連性を見つけ
 出す」というような作業は、人間の頭には難しい。

  なかにはスバラシイヒラメキで誰も思いつかなかったことに気づき、
 新しいビジネスにつなげてゆくことができる人も存在するが、我々凡人は
 いくら知恵を絞っても、そのようなアイディアは浮かんでこない。

  ところが今は、そういう作業をコンピュータが行ってくれる。

  たとえば、量販店の大量の販売データのなかから、「缶ビールの6本
 パックと紙おむつを同時に購入するお客さんの割合が、インスタント
 コーヒーとコーヒーシュガーを同時に購入するお客さんの割合よりも
 高い」といった発見をしてくれるソフトウェアがある。

  このようなデータ探索・分析のことをデータマイニングという。


  缶ビールと紙おむつの商品特性にはほとんど何の関係もないように
 思えるが、実際の人間の購買行動では関係性が見られた。こういう
 思いがけない事実を「先入観なしに発見してくれる」のがコンピュータ
 によるデータマイニングの良いところ。

  「奥様方は、平日の買い物でかさばる紙おむつを買いたがらない」
  「週末、ご主人と一緒に買い物に来たときに、かさばるものや重量
   のあるものをまとめて購入する」
  「運び手のご主人と一緒の買い物ゆえに、紙おむつと缶ビールは
   同時に購入されることが多くなる」

  といった理由付けは、人間の方が得意だ。

  そこから「紙おむつと缶ビールを隣りあわせで山積み展示する」という
 販売促進策を思いつき実行するには、人間の知恵と行動力が必要だ。

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     アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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