<本日のツボ71>
　 　『いずれ標準化される』

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<ツボの説明>

　　「アフィリエイトで月１００万円稼げる！」

　　　　　　　とか

　　「絶対儲かる株式ホームトレードの極意！」

　などといった広告や、メールによる宣伝をよく見かけます。


　　こういったノウハウものは、その宣伝にもそれなりに工夫をこ
　らしていて、おもわず「なるほど」と感心してしまうものが少なく
　ありません。

　　しかし、こういうものは上手に手広く宣伝していくと、急速に
　その効力を減ずることになります。

　　「周りの人が気がついていないこと」に着眼して、それをノウ
　ハウとして活用するというのがポイントですから、そのノウハウ
　は売れれば売れるほど「標準化」されたものとなり、新規性を失っ
　てゆくのです。


　　どんなノウハウもいずれは標準化されます。そのスピードは早
　まってきています。

　　結局、「月１００万円稼げる」のも「絶対儲かる」のも、その
　情報の売り手の方であって、買った人ではないのですね。

　　そういえば「これを買った人は必ず儲かる！」とは書いていな
　いような気がします。


　　売り手の側は、「注意の喚起」「メリットの説明」「買い手の
　感情への働きかけ」「簡単に入手できる購入方法の提供」という、
　きっちりと設計されたマーケティングを行なっていることがわか
　ります。ここは参考にしましょう。

　　一方、買い手の側はというと、「金儲けしたい」という感情の
　高まりに押されて購買しており、あまり冷静な選択活動ができて
　いない状況におかれてしまいます。

　　どちらがより儲かるかはあきらかです。


　　　　「おもしろうて、やがて悲しき鵜舟かな」（芭蕉）

　鵜飼は結局、「鵜」よりも「鵜匠」の方がおなか一杯になります。

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　アドバンマネジ経営コラム ｂｙ 大山祐史