<本日のツボ91>
『責任と功績の所在について』
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<ツボの説明>
ここ数年売上が毎年20%ずつ減少し、経営難に陥っている会
社がありました。
その会社の社長さんと話をしたのですが、やはりというか何と
いうか、おっしゃることがちょっと変でした。
50人近い社員を抱える製造業なのですが、問題点を説明する
ときに、
「うちの現場は何も改善できない。全然生産性が上がらない」
とか、
「うちの営業はぜんぜん仕事をとってこない。今ある売上は全部
私が自分でとってきた注文ばかりだ」
という調子で、社員の悪口ばかりが口をついて出てくるのです。
社員の方は気の毒だなとは思いましたが、この会社との顧問契約
はこちらからお断りしました。
コンサルタントとして会社とお付き合いするということは、こ
ちらの持っているものを総動員して業績向上に貢献するのは当然
のことですが、こちらがその会社や経営者の方から学ばせていた
だく部分も大きいものがあります。
そういった部分も報酬の一部だと考えています。
この社長さんも真剣に悩んだ上で、問題点を調べ解決したいと
考えていたのだと思います。
しかし、この方の言っていることはすべて、
失敗の責任は部下にある。
功績があったのは自分だけである。
という2点に帰結してしまいます。
こういう考え方を堂々と主張される方からは学ぶものがありません。
周囲の環境や部下の性格・習熟度などによって、リーダーがと
るべき対応は変わってくるといわれています。
指導・説得・相談・委任 などのなかから最も適したものを選
んで仕事を伝達してゆくのがリーダーの役割です。
そして、どのような場合でも揺るがしてはいけないポイントは
すべての責任はリーダーが負う
功績は部下のもの(またはチームのもの)である
という2点です。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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