<本日のツボ108>
『起業家と職人』
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<ツボの説明>
職人にとって会社とは、自分が好きな仕事をするためのフィー
ルドである。
職人は仕事の結果に対して、いかに自分が満足できる水準に仕
上がったかをということを求める。
起業家にとって会社とは、お客様に価値を提供する場所、ある
いは、お客様が感じることができる満足を作り出す場所である。
起業家は仕事の結果に対して、いかにお客様が満足したかとい
う点を尺度とする。
会社と社員、社員と仕事、仕事と顧客といった結びつきのなか
に、顧客満足を生み出すための仕組みを取り入れることを考える。
自分の満足度を追及し続けることは、自分の技と心を磨くことに
つながる。自身の成長をもたらす。
顧客の満足を追求し続けることは、そのビジネスに成長をもたらす。
ビジネスの成長を目指すならば、経営者は起業家として振舞わ
なければならない。
もちろん、自身の技を磨き続ける職人が経営する会社というものも
あっていい。
そのような職人が経営する会社でも、社員が増え、取引先が増え、
仕事の絶対量が増えてきたら、起業家として考える必要が生じてくる。
小規模零細から脱しきれないベンチャー企業では、経営者が職
人のままでいることを願っているかのように見受けられることが
多いようである。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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