タイトルロゴ大山祐史の経営コラム



 <本日のツボ138>
    『私たちの決断』

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<ツボの説明>

  「もうこんな仕事はいやだ。会社をやめてやる」とか「こんな
 儲からない会社、できるものなら廃業したい」と悩んでいる方に、
 毎週必ずといって良いくらいお目にかかります。

  「仕事が楽しくてしょうがない」「何をやってもうまくいく」
 そう感じながら世界中を飛び回っていたその人が、「もうやっ
 てられないや」と言い出すことも珍しくありません。

  というか、ほとんどの人が、「やる気満々」と「まったくやる
 気なし」の両方を交互に繰り返しているようです。


  人は、自身の意識や感情は「自分ひとりのもの」と思っていま
 すが、その「自分」にもいろいろな種類があります。

  たとえば、同じ人間の中に、ものぐさでやる気のない享楽主義
 者と、どんなことでも人並み以上の出来栄えでないと気がすまな
 い努力家の完全主義者が同居していることはよくあることです。


  毎週「ラーメン二郎」に並ぶけれど、TVショッピングで「サ
 ウナスーツ」を買ってしまった

   とか

  アメリカ産牛肉は怖くて食べられないけれど、タバコはやめら
 れない

   あるいは、

  「好物はポテトチップスとビールで趣味はゴロ寝」だけれど、
 「ダイエットクッキーを食事代わりにして、毎日のジョギングを
 かかさない」という生活もしたことがある

   といった人々は、特殊な人々というわけではありません。


  どんな人にも、おいしいものを好きなだけ食べてあとはゴロゴ
 ロしていたいという「メタボリ君」と、常に理想を追い求めて身
 体や脳みそのトレーニングを欠かさない「ミスターストイック」
 が同居しているものです。

  「ダイエットしよう」「禁煙しよう」とか「やっぱり、もうや
 めた」というようなことを決めたとき、私たちはそれを「私の決
 断」であると思っていますが、実際にはメタボリ君とミスタース
 トイックが相談して、またはケンカをして結論を出すにいたった、
 いわば「私たちの決断」となっています。

  どちらがいいとか悪いとかということではありません。

  「あ、今日はメタボリ君が帰ってきてるな」とか「うん、今は
 ミスターストイックが優勢なようだ」ということがある程度意識
 できればそれでよい。


  ただ、ビジネスの場面では「今はどちらの人格で考えるべきか」
 を判断できる状態でいることが必要です。

  このようなことを知った上で「私たちの決断」を下しましょう。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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