タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

  2006年8月2日


 <本日のツボ162>
   『営業イメージを変えなきゃ』

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<ツボの説明>

  コストプッシュ・インフレーションで製造原価や仕入原価が上
 昇に転じている局面で、いままでと同じ感覚でセールスをしてい
 ると利益率が大幅に落ち込みます。


  とはいえ、永年にわたって「安売り屋」の営業マンを勤めてい
 た人間が、コストが上がったからといって急に安売り屋をやめて
 「まともなセールスマン」に変身するのはムリ。

  同じ営業マンが同じお客さんのところへいって、同じ口調で
 「今日から値上げしますから高く買ってください」といっても、
 まともに受けてくれるバイヤーさんはいないことでしょう。


  おそろしいことに、ここ2年ほどの間の原材料・資材の値上がり
 巾は、転嫁対応できない企業を淘汰するだけの力を持っています。

  「できなければ潰れてしまうのに、なかなかできない」という
 局面にあるということです。


  「デフレ脱却」とか「景気回復」と報道されているのは、マク
 ロ経済のほんの小さな一部分だけを捉えた報道であると思って差
 し支えありません。

  おそらく当面は、企業の倒産件数は横ばいか増加基調での推移
 を見せるのではないかと考えています。


  ここを乗り越えるには営業イメージの変革が必要です。

  営業マン自身が過去の自分と決別し、物に対する価値観から、
 つきあうお客さんまで、ガラッと変えてゆく必要があります。


  具体的に言うなら、
 「中国から安く仕入れたゴミ同然のものを大量に売りさばいて儲
 ける」という安易な営業イメージから、「貴重で価値があるもの
 を提供することで消費者に満足感を与える」に変革するというこ
 とです。


  営業マンが自身の仕事を変革してゆくということは、自分自身
 に対するイメージを変革するということでもあります。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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