タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


 <本日のツボ172>
   『お客様に選ばれる会社』

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<ツボの説明>

  成長志向の強い会社が掲げる企業理念の中に「お客様に選ばれ
 る会社になる・・・」という類の文言がみられることがよくあります。

  企業理念を掲げることは、経営者が考える会社のあり方や存在
 意義を、社の内外に知らしめるという意味合いがあり、それによ
 る価値観の共有化やコミュニケーションの円滑化といった効果が
 もたらされますので、おおいに結構なことです。

  ここで経営者が留意すべきことは、その言葉の意味合いを正し
 く具体的に伝えること、です。


  冒頭の言葉を例にとって考えて見ます。

  「お客様に選ばれる」という言葉の意味は何でしょうか?

  「万人受けする商品・サービスを提供する」ということでしょうか?

  「良好な企業イメージで消費者に好かれる」
  と解釈することもできます。

  どのような意味であれ、経営者が意図した本来の意味合いを、
 丁寧に具体的に説明して、きちんと理解してもらわなければ、そ
 の効果は半減してしまいます。


  「お客様に選ばれる」については、次のような意味合いを徹底
 させることをお勧めしています。

  1.利益を上げるためには、良いお客さんを持つ必要がある。
   利益を上げるためには、不良な顧客と付き合ってはならない。
   つまり、利益を上げるためにはお客を選別する必要がある。

  2.お客さんを選ぶためには、「買ってください」とお願いして
   いたのではダメだ。
   お客さんのほうから「売ってください」といってもらう必要がある。

  3.よって、すべての業務の目的は、お客さんに「売ってくださ
   い」とお願いさせることにある。
   このことを当社では「お客様に選ばれる」と表現する。


  「客を選びたい」という一心で、どうすれば「お客様に選んで
 いただける」ようになれるかを考え抜くということなのです。


  仕入先や購入先に儲けさせることは悪いことだと考えている
 ような顧客と付き合うことは、時間と資源の無駄遣いです。

  社員の精神衛生と地球環境にもよろしくない。

  ここは経営者が見落としてはならない、重要なポイントです。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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