<本日のツボ173>
『コンテキストを文章にしてみる』
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<ツボの説明>
「優れた商品」があっても、それをヒット商品に育てることは
容易ではありません。
どうしてでしょうか?
消費者は、商品そのものを見て良し悪しを判断することができ
なくなっています。
ですので、「まじめに良い商品を提供し続けていれば必ず報わ
れる」という考えは少し甘い。
良く売れる商品となるためには、どうしても、ブランドや口コミ
といったものが重要性を増してきているのです。
では、ブランド力を獲得するにはどうすればよいのでしょうか?
上に書いたように、消費者はなかなか商品の良否を判断するこ
とができません。
できないので、判断するための基準を欲しがっています。
だから、その基準を提供してあげます。
自社の商品やビジネス全体のコンテキスト(周囲の情景)を、
文章にして書き出してみてください。
機能・特徴・開発の経緯・素材へのこだわり・作り手の人間像
など、その商品の周辺にある話ならなんでもかまいません。
それらを使って、ひとつの物語を作るのです。
このような物語に対する共感がファンを生み出します。
この「共感」こそがブランドというものの正体です。
たとえば、ホンダが製造する自動車には、本田宗一郎という男
の人生という物語がつきまとっています。
その男の物語に共感した者は、ホンダという会社の製品に対し
ても共感を抱くようになるわけです。
物語をひとつも持たない商品を選ばなければならないときには、
消費者は値札の数字を見ます。
それ以外に、判断基準がないからです。
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