タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


 <本日のツボ181>
   『今の方が良い』

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<ツボの説明>

  ある社長さんが嘆いていました。

 「むかしは良かったよな〜。だまってても注文がジャンジャン来て。
  営業マンの仕事はお客さんに待ってもらうことだったんだから」

  確かに、生産量よりも需要の方が多いという時代はありました。
 作れば作っただけ売れた、という経験があるメーカーさんは少なく
 ありません。


  しかし、その時その社長さんは、スバル360という軽自動車に
 乗っていて、エアコンなんてないから、事務所でも車の中でも汗
 だくだったじゃないですか。

  毎日遅くまで出荷に追われて、「たまにゃー休みたい」などと
 言っていませんでしたか?

  今は、エアコン・ステレオはもちろん、カーナビまで装備されて
 いるクラウンでご出勤ですよね。


  人間の脳というのは、楽しいこと、良かったことの記憶は永く
 保存することができますが、つらく苦しい体験については、風化
 させるという機能を持っています。

  だからついつい「昔はよかった」という言葉が出てきてしまう
 のですが、実際には、ほとんどあらゆる点で、昔より今の方が良く
 なっている。

  ということは、今より明日のほうが、もっと良い可能性が、高い。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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