<本日のツボ190>
『馬車馬の目隠し』
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<ツボの説明>
「馬車馬の目隠し板」っておわかりでしょうか?
馬車馬の顔の両側に板を取り付けて、正面以外の視界をさえぎっ
ているやつです。
馬は臆病な動物なので、道以外の周囲の余計なものを見て驚か
ないように取り付けるらしい。
人間も馬に負けず劣らず臆病な動物なので、わざわざ自分から
目隠し板をしたがることがあります。
「目標貫徹に向かって決死の覚悟で・・・」とか「生き残りの
ために何が何でも・・・」といっている経営者たち。
こんなことを言うときというのは、決まって眉間にしわを寄せて
悲壮な顔つきをしています。
こういう状態では、緊張感が高すぎて創造的な思考は停止して
しまっています。
突き進むことに意識が集中していて、柔軟な打ち手は打てなく
なっています。
これでは、規定路線のレールに乗って走っているのと同じこと、
「業績低迷中」の路線から外れるのは難しいのです。
悪く言うと、先代が築いた既存事業の上にあぐらをかいている
状態、ということができます。
「必死にならざるを得ない状況」に立たされたときには、深呼吸
して少し胸をそらしてみましょう。
そして、緊張を解いてほかの事を考え、リラックスする。
すると、今まで見えなかった周囲の美しい景色が目に入ってくる。
「馬車馬の目隠し板」をつけたままでは、新しい進むべき道は
なかなか見えてこないのです。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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