タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


 <本日のツボ192>
   『顧客満足は二種類』

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<ツボの説明>

  一つ目の満足感は「値打ち」によるもの。

  値打ちとは、値段以上の価値。

  お客さんの期待を超える品質・サービスを提供することにより
 高い満足感を感じていただくことができる。


  この方法は、「お客さんの期待を低くする=価格を下げる」又は
 「品質・サービスの水準を高くする=原価を上げる」というのが
 主な手段となる。

  よって、「売れる」ためには有効だが、「儲ける」ためには少々
 力不足である。


  もう一つの満足感は「価格の絶対値に対する満足感」。

  1000万円の腕時計を購入する人というのは、その時計の性能
 やデザインに「値段以上の価値」を感じて購入しているわけじゃない。

  彼にとっては1000万円という値段そのものが重要なのだ。

  数は少ないが、「一番高いものを買う」という層は実在する。

  「良く売れる」ためのターゲットにはならないが、儲かる層。


  実は、日本という国はこの層の割合が比較的高い。

  ドイツ本国では2リッタークラスが主力のメルセデスベンツ。

  日本の正規ディーラーでは、2リッタークラスは取り扱って
 さえいない。

  日本は5リッター以上のベンツが世界で一番良く売れる国。


  大衆向け商品でも「業界で最も高い商品」にするだけで、喜んで
 くれるお客さんが、きっといる。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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