タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


 <本日のツボ195>
   『思いは必ず実現するのか?』

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<ツボの説明>

  知人の読者から届いた感想メールの一節

  「古の人が、「思念は業(劫)をつくる」 と言ったそうです。
 京セラの稲盛会長も、「思いは必ず実現する」 と言っています。
 経営者である私が思っていることが、徐々に形になってくるんだろ
 うと思います。
  経営の結果は結果として、そこに至る時の自分自身の考え・行動
 をブレさせることなく、慎まなければいけませんね。
  従業員だけでなく、周囲の人たちは、僕の行動を本当に見てい
 ます(これ、実感)。」


  稲盛会長の言葉には重みがあります。

  この方は「結果的に思いをすべて実現してきた人」なので、この
 方にとって「思いは必ず実現する」は真実なのです。

  しかし現実には、「思ったけど実現しなかった」という人の方が
 たくさんいらしゃいます。


  稲盛さんとその他大勢の違いは何でしょうか?

  「頭の出来が違う」というようなことは議論の対象にならない
 ので、その他の点について考えます。

  それは、「思いを現実にするための行動」にあります。

  どんな思いを抱いていたとしても、その思いというのが、現状を
 そのまま放置しておいても自然に達成されるものでない限り、行動
 パターンが変わらなければなにも実現させることはできません。

  稲盛さんタイプの人は、思いを行動に変換させる能力が高い、
 言い換えると、自分の行動のほとんどすべてを、思いを実現させる
 ための行動に変革してしまうことができるのだと考えられます。


  我々凡人が簡単に真似できることとは思えませんが、少しなら
 見習えるところがあります。


  たとえば、頭の中で描いた思いに対して「どうせムリだ。できっ
 こない」と考えたとします。

  この場合、何のアクションもとらなければ確実になにも実現し
 ないこととなりますから、「思ったけど実現しなかったこと」が
 また一つ増えるだけです。

  こういうときには頭の中で「どうせムリだ」という考えを否定
 すること。それが、第一歩目のアクションとなります。

  その後に続く行動も、突拍子もないものである必要はありません。

  自分にできることを淡々と行なうだけです。


  偉人が語る「思いは必ず実現する」という言葉は、「できない
 と決めた瞬間に不可能になる」ということばの裏返しです。

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