<本日のツボ216>
『理性 対 感情』
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<ツボの説明>
これはもう、圧倒的に「感情」のほうが強いようです。
「悪いことなんだけど好き」なこと と、
「良いことであるのはわかっているが嫌い」なこと
では、前者を選ぶ人のほうが明らかに多くなります。
たとえば、クラシックカーが好きな人にとっては、「500万円
も出すならもっと良い国産車が新車で買えるよ」などという理性的
な意見は、まったくお呼びじゃない。
飲酒運転がなかなか撲滅できないのも、「好き」という感情を
理性で打ち負かすのはなかなか難しいというのが一因です。
よって、マーケティングにも人的資源管理にも、この概念への
配慮が必要になってきます。
商品開発においては、機能・品質・価格といった一次品質よりも、
デザイン・パッケージ・ネーミングといった二次品質が重要になっ
てくることがあるのは、二次品質の方が「好き・嫌い」に対する
影響力が大きいから。
「いつも正しいけれど嫌いな上司」と「間違えることは多いけど
好きな上司」では、後者の方が組織の統率力が高くなる。
ついでにいうと、消費者や部下だけではなく、自分自身の中にも
この傾向が潜んでいることを自覚する必要があります。
たとえば、「できる部下」と「好きな部下」をどのように評価
しているか、などという点において。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
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