タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


   <本日のツボ268>
    『その問題が起る頻度は?』

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<ツボの説明>

  製品開発とは、ターゲット顧客が抱えている問題点に対して、
 その解決策を創造することにほかならない。

  目の付け所は「問題点」でよいのだが、ほとんどの会社はその
 問題点を抱えている人の数がどれくらいいるかを推定してマーケッ
 トの大きさを判断する。対象者が大勢いるというだけでビジネス
 チャンスが大きいと決めつけたがる。

  ところが実際には、ビジネスの規模を決めるのは問題を抱えて
 いる人の人数ではなくて、その問題に直面する頻度なんだ。


  ほとんどすべての日本人が「大地震に遭遇する恐怖」という問題
 意識を持っているが、その問題が表面化するのは年に1〜2回しか
 ない。だから「地震対策商品」というのは、全日本人が潜在顧客で
 あるはずなのに巨大ビジネスにはなれない。

  花粉症患者は「日本人の20%」といわれているが、この人
 たちはその季節になると毎日24時間症状に苦しめられる。
  今や、花粉症対策商品は立派なビッグビジネスだ。


  「そんな問題を抱えているのは1000人に1人しかいないぞ」
 といわれるような問題点でも、問題を感じる頻度が高い場合には
 その問題解決商品は、売れる。

  ターゲットとなる顧客層(その問題を抱える人たち)が狭いので
 広告宣伝等に金がかからず、利益率も高くなりやすい。


  問題解決を提案するなら、人数よりも頻度が大切ということ。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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