タイトルロゴ大山祐史の経営コラム




 <本日のツボ370>
    『地域資源活用プログラム』

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<ツボの説明>

  「中小企業による地域産業資源を活用した事業活動の促進に関する法律」
 とはずいぶん長い名前で覚えきれないのですが、略して「中小企業
 地域資源活用促進法」あるいは「地域資源活用プログラム」などと
 呼ばれている中小企業支援施策がいよいよ本格的に始動します。

  中小企業庁では昨年度中の施行をもくろんでいましたが、某政権与党が
 先の参議院選挙で「地方対策の目玉」としてアピールするために成立を
 遅らせ、参院選直前の成立となったものです。

  「現政権の政策は決して地方切捨てではありませんよ」「地方の活性化
 にはこれだけ真剣に取り組みます」と主張することが狙いとなったため、
 かなり使い勝手の良い大型の施策となっています。

  ところが残念ながら、参院選の焦点は社会保険庁問題、政治と金、防衛
 大臣の原爆容認発言、現職大臣の自殺 などなど 現実の政策とは無関係
 なものになってしまったため、この施策は現在でもあまり認知されて
 いません。


  全国津々浦々の地域資源を発掘し、育て上げ、世に出して、その地方に
 経済的恩恵がもたらされるようなビジネスフローを構築することが目的で
 あり、その各段階に対して手厚い支援策が設けられています。

  ここでいう地域資源とは

   ●地域の特産物として相当程度認知されている農水産物や鉱工業品
   ●地域の特産物である鉱工業品の生産に係る技術
   ●文化財、自然の風景地、温泉その他の地域の観光資源として
    相当程度認知されているもの

 とされており、具体的に何を地域資源として認めるかは各都道府県が策定
 した「基本構想」によって指定されています。


  たとえば、東京都が「東京タワー」を地域資源であると指定したとすると
 その「東京タワー」と言うものを使って新しい観光プランを作って観光客を
 集めようとか、新しい関連商品やサービスを売り出そうといったときに、
 補助金や制度融資が受けられるということです。

  動き出したばかりの施策のため広報活動なども行き届いていない面が
 あるようですが、今月には第一号の認定事案を決定すべく各地方の経済
 産業局や中小企業基盤整備機構による作業が行なわれています。

  その後も継続的に認定申請の募集があると思いますので、今の内から
 自分たちの地域にある地域資源が何であるかを確認し、新規事業の開発に
 こういった支援施策を活用することを考えてみてはいかがでしょうか?


  「地域資源活用プログラム」については、中小企業庁のホームページ
 http://www.chusho.meti.go.jp/index.html に特集があります。

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     アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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