<本日のツボ375>
『手帳に戻る』
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<ツボの説明>
数年前、PalmのPDA(Personal Digital Assistant)が流行ったときに、
すぐさま使い始めて紙の手帳を手放したことがある。
基本的な手帳機能のほかに辞書やデータベースなどのソフトを追加でき
ることや、アドレスデータの編集や並べ替えを自在に行えることが、長年
紙の電話番号簿を苦労して使っていた者にとって非常に魅力的に思え、た
しか当時4万円程度の価格だったと思うが喜んで持ち歩いていた。
スタイラスと呼ばれる爪楊枝のお化けみたいな棒でディスプレイ表面を
撫でると手書きで文字を入力することができる。従ってキーボードは付い
ていない。
これがまた快適に思えて重宝していたのだが、2年ほど使い倒したらこ
のタッチパネルの具合が悪くなり、どうにも使い物にならなくなった。
壊れたのと同時に、やはり紙に書いた記録でないと、データの長期的な
保存性が全くないことに不安を感じ始めたこともあって紙の手帳に戻って
しまった。長く生きていると、10年くらい昔の行動を思い起こす必要に
迫られるようなことが結構頻繁に起こる様になるのだ。
紙の手帳は好きなことを書き付けておけるので、情報を管理する以外に
も大切な機能を持たせることができる。
表紙の裏に自分の行動理念や信条、目標や抱負などを書き付けておくと
それを毎日目にして確認することができるのだ。
会社の中に「社是」を掲げている会社は多いし、社員に対してそれを毎
日斉唱するよう義務付けている経営者も結構たくさんいる。
それほど、毎日読むという行為はそれを実現するための手段となりうる
ものであることが認識されているのだ。
書いて毎日眺めていると、それだけで実現に一歩近づくことができると
言えよう。
たとえば「年収一億円!」なんてことでもいいからなにしろ書き付けて
みよう。いや、あくまでも例である。私の手帳にはそんな大それたことは
書いていない。
毎日手に取り眺める手帳にこそ、自分が成長し社員がヤル気になる金言
を書き込み、活用すべきである。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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