<本日のツボ62>
『値段を商談のテーマにさせない』
------------------------------------------------
<ツボの説明>
営業マンが自社の商品やサービスを羅列して紹介する、という
のはよくある商談のパターンです。
「あれとこれとこれもあります」
「あれとこれとそれができます」と。
そうすると、その話を聞き終わったお客さんは「で、あれはい
くらでできるの?」ときく。それに返事をすると「それじゃぁ、
これはいくらなの?」とつづきます。
会話のテーマがいきなり価格中心になってしまう。このような
会話を続けていった場合、交渉が進むにつれて価格はだんだん
下がってゆくことが多く、だんだん上がってゆくというようなことは、
まずありません。
お客さんが本当に聞きたいことは、商品の機能や性能、それが
自分にとってどんなに役に立つか、といったことなのですが、そんな
ことを考えて聞くのはメンドクサイ。
そもそもお客さんのほうは、その商品のプロではないので、どんな
ことを聞けば自分が望んでいる情報が得られるのかがわからない
ということもあります。
その時点でお客さんは、機能・性能・効能については「どうせ
同じようなモンだろう」と思ってしまっています。
そう思われたら最後、お客さんは価格以外の要素を評価して購
入しようとはしなくなってしまいます。
だから、「いくらなの?」という質問しか出てこない。
「大根1本200円」という表示だけを見たら、他の八百屋の
「大根1本180円」の方が魅力的に見えてしまいます。
「大人の味、ピリッと辛い青首大根、練馬産無農薬栽培、今朝
収穫しました。1本300円」だったら、どちらを買いますか?
「値段のことを忘れさせるアプローチ」が必要です。
-------------------------------------------- <PR>推薦書籍「価格の決定権を持つ経営」<PR>
値決めの主導権をにぎり「適正な利益」を確実にあげ続ける、23の事業
戦略を具体提示。顧客が飛びつく価値づくり、注文が繰り返す仕組み、
値崩れ防止、顧客を増やし続ける具体方法…メーカー、卸、小売まで、
ブランド戦略の第一人者が初めてその実践ノウハウを公開した注目の書。
http://www.jmca.net/books/kakaku/ad.php?&id=129
定価:15,750円(税込)のところ、特別割引価格14,175円(税込)
アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
限りにおいて、引用・転載は自由です。
|